地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、登米の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

登米の地域情報サイト「まいぷれ」

あなたと医療を語る場所「オープンメディカルコミュニティ」

「オープンメディカルコミュニティ」 第一回

「オープンメディカルコミュニティ」 第一回

[仙北郷土タイムス,2018年6月掲載分]

市民病院は誰のもの?

 

宮城に来て五年が過ぎ、現在、登米、大崎、涌谷、遠田郡の宮城県県北で在宅診療をやっている医師の田上です。

 

在宅診療をやりながらcoFFee doctorsというカフェやWebメディアもやっていると、毎日色んな人から色んな質問が来る。

 

そんな質問や医療についての疑問をこちらで書いていきたいと思う。

 

 

僕の最近の疑問は病院について。

 

知っていると思うが、少子高齢化のこの時代では病院の数も減って、僕たちが携わっているような在宅診療、つまり自分の住み慣れた我が家で最後まで過ごし、お家で病院と同じような医療を受ける時代と変わって来ている。

 

そんな中、地方は医者が少ない、病院の経営が難しいと言われ、つい最近も登米の公立診療所が二つ休診となるニュースを目にした。

 

 

地域の人にとっては病院や診療所はあって当たり前、無くならないものであるから、急にオラが街に病院がなくなることには抵抗があり、市もどうにか医者を連れてこようと頑張っている。

 

その反面、医者が少ない病院に不安を感じる人は市外の大きな病院にかかって、市内の病院は患者が少なく赤字になる。

 

 

赤字になっても病院は大企業であり、働いている医療者は多数いて街の経済を担っている面がある。

 

そんな状況で、市も働く医療者も患者も地域の人たちも色んな意味で頭を悩ませている状況やその閉塞感がなんか不自然に感じてしまう。

 

 

病院は誰のものだろう。

 

公立病院は最近では、指定管理制度といって民間の医療法人に経営を任せるケースも出来きている。

 

民間に経営移乗されると赤字が許されなくなり経営改善はするが、それは市民病院という名前に見合った機能を残すことができるだろうか。

 

 

働く医療者はリストラされないだろうかと心配になる。本来、市民病院は市民のものであるはず。

 

 

医師の派遣は大学病院にお願いしないといけない、経営は役所が行っていると捻れたが生じているために一貫した方向性と本来の形を失っている気がする。

 

市民が、どのようにしたい(断らない病院でいてほしいなど)かアイディアを出し、そのために自分たちは何をするか(健康を維持して病院の通院を減らすなど)約束して、法律に抵触しない形で最終的には維持に必要な費用も皆んなで集めてもいいと思う。

 

 

そのくらい自分たちの地域やコミュニティーに参加できる可能性があることも、ここ登米市の魅力である。

医療法人社団やまと

やまと在宅診療所登米

院長 田上佑輔

このエッセイは、宮城県登米市の月刊新聞「仙北郷土タイムス」掲載コンテンツを再掲したものです。

この記事に関するキーワード